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撮影現場レポート1 アップ
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10/30「RIFF上映&舞台挨拶」(2004)

出演者/監督:岡村力/主演:大西麻恵/豊橋養護学校:濱田教頭先生
写真:(左から)濱田教頭先生・大西麻恵・岡村監督
今回の作品は、監督の岡村にとって初の長編物である。「15秒のCMでは撮りきれなかった物や、表現し切れなかった物ができて、凄く充実していた」と、「今後も、映画に携わっていきたい」と力を込めて語っていた。
この作品を引き立てたのは豊橋養護学校が全面協力した事もあるようだ。豊橋養護学校の濱田教頭(写真左)は「実際、亜也さんが通っていたのは岡崎養護学校だったが、雰囲気が似ていた為お話を受けました」と語る。
今後の映画作りの基本は地域密着型になりつつあると感じさせられた作品だった。
不治の病「脊椎小脳変性症」をテーマにした作品の関心度は高く、イベント開始時より200人以上の観客で、ホールはほぼ満員状態になっていた。
開演されるとホール内は静けさに包まれ、病魔と闘う木藤亜也さん(大西麻恵)の姿にのめりこんでいた。
観客の中には、実体験を持つ方も訪れ、「今回の作品を機に、社会的にこの病気の関心度が高くなってくれれば」と、思いを込めていた。
主役の大西麻恵は、役を作る際、表面的なキャラにしたくないと、亜也さんの母親や主治医、更には養護学校の先生などから話しを聞き、リサーチ活動に励んでいたという。さらに精神面を集中させる為、未出版の実物の日記を何度も見て、自分自身に取り込んでいった、と会場に向かって力強く語りかけていた。
「1リットルの涙」で大西自身が何かを学び、今後の女優活動に大きな糧となったのは間違いない。
映画を製作したオールアウトは、単なる娯楽作品ではなく、心に残る作品で、地域に密着した、感動を全国に伝えるべく物にしたいと語る。

上演終了後、ロビーに居た大西の周囲に大勢の人だかりができ、賞賛の声で迎えられていた。
重みがありさらに、心に響く作品だった事を証明しているようだった。

10/31「TIFF&RIFFクロージングイベント」

出演者/監督:岡村力/主題歌:加藤郁子/挿入歌:大森洋平
渋谷BUNKAMURA(TIFF)と六本木ヒルズアリーナ(RIFF)同時刻に違う場所でクロージングイベントが行われた。

途中、六本木ヒルズアリーナではBUNKAMURAより受賞中継が入りながら進行していった。

映画「1リットルの涙」からは岡村力監督と主題歌「空へ」の加藤郁子、そして挿入歌「グライダー」の大森洋平らがトークショー&ミニライブを行った。
今回「1リットルの涙」の主題歌を歌う事になった加藤郁子だが、このイベントは彼女にとって初めて人前で歌うイベントとなり、緊張の中行われ加藤自身緊張のあまり力を出せずにいたようだった。主題歌「空へ」が歌い始まると同時に、プロジェクターから「1リットルの涙」のダイジェスト版が流れ、イベント会場の臨場感を盛り上げた。

「緊張しました〜」加藤が披露したのは「空へ」と「smile」の2曲だった。
一方の大森洋平は実力派らしく、会場の雰囲気をガラッと変え、挿入歌でもある「グライダー」をしみじみと歌い上げた。
加藤が「空へ」を歌い上げた時と同様、「グライダー」が流れるのと同時に「1リットルの涙」のダイジェストが流れ、イメージを盛り上げた。

大森が披露した曲は「グライダー」「おやすみ」の2曲だった。